呼吸ケア
人工呼吸器と麻酔器は、一回換気量・分時換気量・PEEP・FiO₂・気道内圧といった重要なデータを絶え間なく生み出しています。患者の呼吸状態の評価や治療方針の調整に欠かせないデータですが、これまでは手書きの転記や独立したシステムに頼ることが多く、電子カルテへの統合は困難でした。
手作業による転記の限界
呼吸療法士は 2 時間ごとに人工呼吸器の設定値を転記しています。貴重なケア時間を奪うだけでなく、急変時に直前の連続データを振り返ることもできません。メーカーごとに異なるインターフェースとデータ形式が、統合をさらに難しくしています。
リアルタイム FHIR ストリーミング
DRIVE ゲートウェイを人工呼吸器・麻酔器に接続すると、データは HL7 FHIR 標準形式で HIS・電子カルテへ継続的に配信されます。記録は自動化され、トレンドグラフも自動生成。呼吸療法士は患者ケアに集中できます。
人工呼吸器のリアルタイム波形
Paw / Flow / Volume を毎秒 50 サンプルで、人工呼吸器の RS-232 から病棟と HIS の画面へ直接。本体画面を見にベッドサイドへ行く必要はもうありません。
50 Hz ネイティブプロトコル解析
ゲートウェイが人工呼吸器のシリアルプロトコルから圧・流量・換気量を直接デコードし、毎秒 50 サンプルを MQTT でブラウザへプッシュ。データベースを経由せず、遅延は約 1.5 秒です。
本体画面と同じスイープ表示
固定時間軸と消去バーによるスイープ波形を canvas で描画。人工呼吸器の画面と同じ読み方ができます。Y 軸は自動スケーリングで、成人も新生児も見やすく表示。
P-V / F-V ループ
圧-換気量ループと流量-換気量ループを波形の横に同期表示。現在の呼吸は実線、直前 2 呼吸は淡色で表示し、コンプライアンスや抵抗の変化が一目でわかります。
iframe 1 行で HIS に埋め込み
外部の HIS・病棟システムは <iframe src="…/embed/wave/<MAC>"> の 1 行で埋め込み可能。ログインもベッド紐付けも不要。波形履歴は 24 時間保持されます。
リアルタイム波形対応機種
その他の機種(PB840、V60、SLE、ST30、Astral など)はメーカーの通信プロトコルに波形データが含まれないため、パラメータ記録のみの対応となります。
呼吸パラメータを網羅
換気パラメータ
一回換気量、分時換気量、呼吸数
圧パラメータ
PEEP、最高気道内圧、平均気道内圧
酸素化パラメータ
FiO₂、SpO₂、EtCO₂
モード・イベント
換気モード変更、投薬記録
対応する人工呼吸器・麻酔器
ICU・手術室・新生児・一般病棟の主要機種をカバー。対応機種は継続的に拡大中です
人工呼吸器 Ventilators
Dräger
Evita · Evita2 · Evita4 · Evita XL · Evita V300 · Evita Infinity V500 · Savina · Savina 300 · Perseus A500 · Primus Family · Zeus IE · Oxylog 3000 plus · Carina · Babylog 8000 · Babylog VN500 · Babyleo TN500 · Isolette 8000 plus
Hamilton Medical
HAMILTON-G5 · Galileo · HAMILTON-C1
Getinge / Maquet
Servo-i · Servo-u · Servo-Air
GE Healthcare
Engstrom · CARESCAPE R860
Philips
V60
SLE
SLE 5000 · SLE 6000(新生児用人工呼吸器)
Nihon Kohden(日本光電)
NKV-330 · NKV-550
麻酔器 Anesthesia Machines
Dräger
Fabius · Primus · Apollo
GE / Ohmeda
CareStation 620 · Aisys · Avance CS² · Aestiva · Aespire
Maquet
FLOW-i
掲載のない機種についても、カスタム連携の可否を評価いたします。お問い合わせください。
技術的な強み
マルチベンダー対応
Dräger、Hamilton、Maquet、GE、Philips など主要メーカーに対応。
連続データストリーム
1 分間に複数回のパラメータ取得に加え、対応機種では毎秒 50 サンプルのリアルタイム波形。変化の軌跡を漏れなく保存。
FHIR 標準
Observation リソースとして出力。国際的なシステムと相互運用可能。
AI 大規模言語モデル連携
複雑な臨床文書を自動要約し、呼吸ケアチームが重要な情報を素早く把握できるように
経過記録サマリー
数日・数週間にわたる経過記録を自動要約。病状の変化、治療への反応、重要な臨床イベントを浮き彫りにします。
手術記録サマリー
長文の手術記録から主要な手順、術中イベント、術後処置を抽出。申し送りや他科での参照に便利です。
申し送りサマリー
シフトをまたぐ重要イベントを自動集約。引き継ぐスタッフが患者のケア上の要点を即座に把握できます。
院内オンプレミス導入、データは院外に出ません
AI 大規模言語モデルは貴院の院内サーバーにプライベート導入でき、インターネット接続は不要です。臨床データは病院ネットワークの外に一切出ないため、情報漏えいリスクを根本から排除し、個人情報保護と医療関連法規の要件を満たします。
柔軟な導入プラン
貴院の既存 IT 環境に合わせて、最適な連携方式を選択できます
DRIVE ゲートウェイ + 既存システム連携
DRIVE ゲートウェイのみを導入し、HL7 FHIR 標準で出力されるデータを既存の HIS・電子カルテ・品質管理システムに取り込みます。現在のシステム構成を維持したまま、導入コストと学習負担を抑えられます。
こんな施設に:成熟した情報システムをお持ちの病院
DRIVE ゲートウェイ + eMicro 自社システム
ゲートウェイと eMicro の呼吸ケアデータ管理・レポートシステムを組み合わせたワンストップソリューション。パラメータ記録、トレンドグラフ、臨床意思決定支援をすぐにご利用いただけます。
こんな施設に:ワンストップで導入したい部門
構成について:DRIVE ゲートウェイは人工呼吸器・麻酔器と 1:1 で構成します。機器 1 台につきゲートウェイ 1 台が必要となるため、導入数量は貴院の機器台数に基づいてご計画ください。
導入実績
台湾国内の病院への導入事例(一部)